家族が毎日出入りする門構えは、出入りしやすく便利に。
でも、訪問者にはむやみに立ち入ってほしくない。

そんなご要望を叶えるため、門構えは2枚のウォールで構成。外側にインターフォンを設置することで、そこから内側へは立ち入れない、暗黙の境界線を示しています。

薄暗くなりがちな立地条件でしたので、重くなりすぎないよう明るめの色を選択。木目の凹凸感を再現したタイル使いで、クールになりすぎない、気品漂うエントランスを演出しています。

夜になると間接照明が足元を照らし、
昼間とは違う、大人の空間へと変化します。

特注のサインにも照明を埋め込むことで、文字が美しく浮かび上がり、高級感が演出されています。

ウォールには植物の影が映り込み、あたたかみが感じられる雰囲気に。
帰ってきた家族をやさしく迎えてくれます。

子供たちの自転車置き場は、生活感のでやすいところ。

建物脇のウォールの裏側にサイクルスタンドを設置して、コンパクトに収納できるスペースを確保しました。

建物の奥には、お部屋の地窓から見えるようデザインされた和の空間が広がります。

ダイニングの地窓からは、和の趣きが楽しめる、小さなお庭をおつくりしました。

雨に濡れると光沢が美しい石材、初夏にはみずみずしい緑、秋には紅葉が楽しめる植栽をデザインし、季節感を感じることができます。

夜には行灯のあたたかみのある灯りに包まれ、まるで料亭にいるような落ち着いた空間に。

照明や植栽、色や素材、動線といったディティールにこだわることで、重厚感のある、上質な大人の空間を演出することができました。